骨粗しょう症

骨粗しょう症について

骨粗しょう症は、骨の密度や強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。特に高齢者や閉経後の女性に多く見られますが、若い世代でも栄養不足や運動不足が原因で発症することがあります。骨折のリスクが高まるため、生活の質(QOL)を大きく低下させる要因となります。

骨粗しょう症は、骨が徐々に弱くなるため、自覚症状がほとんどないのが特徴です。そのため、気づかないうちに進行し、軽い転倒や日常動作でも骨折を引き起こすことがあります。特に、背骨(椎体)、股関節、手首などの骨折が多く、寝たきりや要介護状態の原因になることもあります。

予防と早期発見が重要で、骨密度測定や血液検査による診断が有効です。当院では、骨粗しょう症の診断と治療に対応しており、患者さま一人ひとりに合わせた治療プランを提供しています。骨の健康が気になる方や骨折リスクを減らしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

骨折の予防

骨粗しょう症による骨折は、生活の質(QOL)の低下や寝たきりの原因となるため、早期からの予防が重要です。骨折を防ぐためには、骨の強化と転倒のリスクを減らすことがポイントです。

バランスの良い食事

カルシウムやビタミンD、タンパク質を積極的に摂取しましょう。乳製品、小魚、緑黄色野菜、日光浴などが効果的です。

適度な運動

ウォーキングや軽めの筋力トレーニングは、骨に刺激を与えて骨密度を保つのに役立ちます。

定期的な骨密度測定

骨の状態を把握し、必要に応じて医師の指導を受けることが大切です。

転倒を防ぐ工夫

  • 家庭内の段差や滑りやすい床を改善する。
  • 足元が安定する靴を選ぶ。
  • 筋力やバランス感覚を鍛える運動を取り入れる。

当院では、骨粗しょう症の診断や治療に加え、骨折予防のための運動指導や生活改善のアドバイスも行っています。骨の健康を守り、将来の骨折リスクを減らすために、ぜひご相談ください。

治療

① 内服薬(飲み薬)

患者さまの生活スタイルや体の状態に合わせて、毎日・週1回・月1回などのペースで処方されます。

ビスホスホネート系薬(例:アレンドロン酸、リセドロン酸)

骨を壊す働きを抑える(破骨細胞の抑制)
食後に飲まず、朝起きてすぐにコップ1杯の水で服用、服薬後30分は横にならない。

選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)

骨に対する女性ホルモンのような働き。主に閉経後の女性に使用。

活性型ビタミンD

カルシウムの吸収を助ける。骨を作ための補助的な役割を果たします。

② 注射薬

飲み薬では十分な効果が得られない場合や、飲み忘れが多い方、胃腸に負担がある方には注射薬が選ばれることがあります。

主な薬の種類頻度説明
デノスマブ(プラリア)皮下注射(6ヶ月ごと)骨を壊す細胞の働きを抑える/
半年に1回で便利、ただし中断すると骨折リスクが上がるので継続が大切
テリパラチド(テリボン、フォルテオなど)毎日 or 週1~2回の皮下注射骨を作る働きを高める/
重度の骨粗しょう症に使用、自己注射が必要なこともあり
ロモソズマブ(イベニティ)月1回、2本の皮下注射(1年間)骨を作りながら骨の破壊も防ぐ
比較的新しい薬、強力な効果があるが、心血管リスクに注意が必要
ゾレドロン酸(リクラスト)年1回の点滴年1回の点滴で済むが、点滴後に発熱・筋肉痛が出ることもある
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